(出所)https://ja.wikipedia.org/wiki/Amazon.com

ジェフ・ベゾスの生い立ち

発明家だった幼少時代

ジェフ・ベゾスは1964年1月12日にアメリカ南西部にあるニューメキシコ州アルバカーキで3人兄弟の長男として生まれました。1歳の時に両親は離婚し、母に引き取られてテキサス州ヒューストンに移住しました。そこでは、自分の部屋に兄弟が近づくと警告を発するアラームや、傘とアルミホイルで太陽電池を作ろうとするなど、彼は幼いころから発明に夢中でした。
彼はフロリダ州でトップクラスの高校に進学し、コンピュータに興味を持ち始めます。プリンストン大学では、当初物理学専攻で入学したものの、専攻を変えてコンピュータサイエンスと電子工学を学び、1986年に学士を取得しました。在学中はプログラミングやハッキングに夢中になるくらい、コンピュータに夢中になっていたそうです。
大学卒業後、彼は元々企業を志していたものの、まずはビジネスを学ぶために就職することを選びました。そして、ウォール街でコンピュータサイエンスのスペシャリストとして働き始めます。そこでは、証券会社などの金融機関のコンピュータをネットでつなぎ、株の電子取引を行えるようにするシステム構築に従事しました。その後、別の金融機関での勤務を経て、1990年にはヘッジファンドに就職し、コンピュータサイエンスの才能を発揮させ、1992年には若干20代で副社長にまで昇進しました。

企業からAmazon.comの誕生まで

ヘッジファンドで勤務し、順調に実績を重ねていったジェフ・ベゾスは、現在のインターネット等では定番となっているシステムである、ワールド・ワイド・ウェブ(www)の利用率が爆発的に伸びていることに気づきます。そこで、電子商取引が将来的に大きく伸びることを予見。インターネットを使った販売でどのような商品が適しているのかを検討したところ、圧倒的な力を持った企業がいなかった本に目を付け、インターネット書店を立ち上げることを決意、ヘッジファンドを退社し、シアトルに移住して1994年に「Cadabra.com」を開業しました。
その後すぐに社名を「Amazon.com」に改名し、1995年7月16日に正式サービスを開始しました。

Amazon.comの快進撃、そして世界の富豪に

Amazon.comは順調に売上高を伸ばしていったものの、常に資金が不足している状態でした。1997年には株式をNASDAQに上場し、調達した多額の資金により、企業買収を次々と行って規模を拡大させていきました。1999年には食料品販売・宅配会社、スポーツ用品会社、玩具メーカー、宝飾品販売会社と次々と企業買収を行い、取扱商品の幅を広げます。2000年11月には日本でも書籍販売がスタートしました。
2007年には電子書籍端末の「Kindle」を発表、電子書籍販売サービスも開始し、Amazon.comは現在の事業形態に近づいていきました。今では世界14か国でサイトが運営されており、多くの国で支持を集めるオンラインストアになっています。
こうしたAmazon.comの快進撃によって、株価は上昇し、彼自身もフォーブスの「世界長者番付」で2016年には5位、2017年は常に1、2位に位置しているビル・ゲイツ、ウォーレン・バフェットに次ぐ3位の大富豪となりました。現在もAmazon.comのトップとして指揮を続けており、Microsoft社のビル・ゲイツが引退し、Apple社のスティーブ・ジョブズ亡き今、IT業界で最も注目すべき人物とされています。


(出所)https://www.amazon.com/


(出所)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B8%E3%82%A7%E3%83%95%E3%83%BB%E3%83%99%E3%82%BE%E3%82%B9

ジェフ・ベゾスのエピソード

従業員にはシビア

 
相当の倹約家で、会社でも、重役でも飛行機はエコノミークラスを使うようにする、繁忙期のホテルは1部屋に2人で泊まらせる、カラープリンタは使わない、といったルールがあり、徹底的な倹約を奨励しているそうです。自身の役員報酬は年間8万ドル(現在の為替レートで約880万円)と、日本人の大企業に勤める管理職程度と低く、他の役員報酬も17.5万ドル以下に抑えています。
また、従業員には自分自身のすべてを投入する覚悟で仕事に取り組んでほしいとの思いもあり、相当に仕事熱心であることを求められているため、従業員にとってはシビアという評判もあります。例えば、社員全員にバスの定期を配ろうという提案を却下した、ということもあったそうです。これは、バス通勤にすると、バスの最終便に間に合うよう仕事を切り上げる社員が増えるため、バスの時間を気にせずに勤務して欲しいと考えているようです。こうした姿勢が、従業員にとって劣悪な労働環境になっているとして、国際労働組合総連合からは「世界最悪の経営者」に選出されるなど、「ブラック企業」と評価されることも少なくありません。
徹底した倹約家であり、また、従業員にとっては非常にシビアであるものの、顧客第一優先ゆえの姿勢なのかもしれません。

一貫した長期的視点の持ち主

Amazonは、投資家から、株主への配当を行わず、多くの決算期で赤字を出し続ける企業としても有名です。これは、稼いだ分をどんどん投資に回しているためです。
彼は意義ある事業であれば何年も投資を続けることをためらわず、一貫して長期的視点を持ってビジネスに取り組んでいます。
彼の一貫した長期的視点に関しては、2000年のドットコム・バブルのエピソードがあります。当時米国では、インターネットを通じた電子商取引の可能性への期待から、1999年から2000年にかけて多くのIT関連企業の株価が異常なほどに上昇していました。
しかし、その過剰な期待が崩れ、株価が暴落しバブルが崩壊へ向かう際に、他のITベンチャー企業等とAmazonは同列に扱われ、「Amazonは終わった」という意見も見られていました。
ジェフ・ベゾスも資金集めに投資家を回った際に、多くの投資家から、インターネット上の本屋は勢いを失い、いずれ「バーンズ・アンド・ノーブル」(アメリカで最大の書店チェーン)に潰されることになる、と指摘されました。さらに、がハーバード大学のビジネス大学院に講師として呼ばれた際に、学生からも「バーンズ・アンド・ノーブルに身売りしたほうがいい」と言われたそうです。
こうしたAmazonに対する悲観的なムードの中でも、インターネットやAmazonの可能性はこんなものではないと、彼はまったくブレることなく、冷静でいたそうです。結果として、彼の考えは正しく、ドットコムバブルの後、多くの企業が姿を消しましたが、Amazonはそれを乗り越え、大企業に成長しました。

ジェフ・ベゾスの名言ベスト7選

ジェフ・ベゾスの名言を見ていきましょう。

〔名言その1〕
「我々はAmazonで3つの大きなアイデアに18年間こだわってきました。そしてそれが我々が成功した理由でもあります。その3つの大きなアイデアとは、お客様を第一に考える、発明し、そして忍耐強くいることです。
(コメント)
Amazonの成功の秘訣は、顧客本位のビジネスを続けるというとてもシンプルなものであったということでした。

〔名言その2〕
「成功の秘訣は他社の動向に気をとられないことです。」
(コメント)
とにかく顧客の視点で様々なアイデアを形にしてきたAmazonですが、競合他社ではなく、顧客のニーズに焦点を当て、自分たちの頭で考え、自分たちのオリジナルのアイデアで取り組んできたからこそ、ここまでの大きな成長があったのかもしれません。

〔名言その3〕
「自分の情熱を本当に注ぐことができる仕事を興し、それが顧客に大きな価値を提供できるものならば、成功への道は開かれています。」
(コメント)
自分が情熱を持って取り組める仕事を見つけることだけでなく、顧客に何をどれだけ提供できるかという視点も成功には不可欠だとジェフ・ベゾスは説きます。

〔名言その4〕
「昔は、30%の時間を素晴らしいサービスを構築することに捧げ、70%の時間をそれについて喧伝する世の中でした。だが今や新しい世界では、それは逆です。」
(コメント)
これまでは広告・宣伝することが一般的であったのが、これからはそれよりも顧客満足度を高めることにお金や時間をかける必要があるという彼の主張です。

〔名言その5〕
「誰もがコールセンターで働けるようにならなければいけない。」
(コメント)
顧客本位のビジネスを徹底的に追及するアマゾンにとって、顧客の声を直接聞けるコールセンターは非常に重要な部署に位置付けられています。実際にアマゾンではジェフ・ベゾス自身も含め、管理職が毎年2日間のコールセンタートレーニングを受けるそうです。

〔名言その6〕
「もしあなたが批判されたくないのなら、もう何も新しいことをするな。」
(コメント)
新しいこと、誰も見たこともないことをするには、誰かの批判は避けて通れない。批判を恐れていては何もできないということです。これまで世の中を大きく変える影響を与えてきた他の経営者にも見られる言葉です。

〔名言その7〕
「(多くの企業が上手くいかないのは)各地域の担当者が現地の顧客ではなく、本社の上司を喜ばせようとするからです。」
(コメント)
社員の向いている方向が顧客ではなく、自分の上司に向いてしまっていては、結局顧客の支持を失い、企業としても成功できないという言葉。特に、一部の日本のサラリーマンにとっては耳の痛い言葉かもしれません。

(出所)http://zapzapjp.com/35214058.html

ジェフ・ベゾスについての個人的見解

 ジェフ・ベゾスの事例で考えさせられるのは、ビジネスで最も重要なのは顧客である、という当たり前のことを実践することで成功に近づける反面、それが極めて難しいということです。

ビジネスで最も重要なのは顧客であるということは誰もが分かっているようで、実はただ会社のイメージを良く見せるためのうわべだけのメッセージであったり、会社の中で顧客ではなく内部の組織を見て仕事をしてしまう、といったことは往々にしてありうることだと思われます。お客様第一を謳いながらも当時は一流企業だったにも関わらず、時代の変化についていけずに淘汰されたり、不祥事を起こして市場から退場させられる企業は何度も繰り返し現れます。それだけ顧客本位のビジネスを行うことが正しいと分かっていても実践するのが難しいということでしょう。

しかし、ジェフ・ベゾスの姿勢からそれを徹底して実践していることが読み取れ、それが大きな結果に繋がっていることも分かります。彼の姿勢を見ていると、ビジネスの規模の大小や、業種の特性によって当てはまらないということはなさそうです。あくまでも商品やサービスを提供する相手のことを考え、どうすればニーズを満たすことができるのかを徹底的に考えることの大切さをジェフ・ベゾスは示しているように見えます。彼の成功は、就職してからも若くして出世しているように、本人が極めて能力の高いビジネスマンであることも疑いのない要素の一つですが、ビジネスが上手くいくかの答えは顧客にあるという原則に従い、それをとにかく突き詰めていったこともかなり大きな要素であると言えるでしょう。

ジョフは夫婦円満で素晴らしいですね、私は不動産を遺産相続で貰ったのですが

WEB参照:遺産相続 不動産

遺産を貰った人には参考になるかも知れません